サスティナブルな暮らし。
Sustainable
地球の環境、みんなの健康
せとうちブループロジェクト2025
グリーンライフキャンペーン
家庭菜園で身体も海も健やかに
家庭菜園を地球温暖化に役立てて海の環境対策に繋げよう

家庭菜園が地球温暖化防止に役立つ理由とは
1. CO₂の吸収(炭素固定)を促進する
野菜や果物の植物は光合成を行い、大気中のCO₂を吸収して炭素を固定。
特に、葉の大きな植物や多年草はCO₂の吸収量が多く、地球温暖化対策に有効。
対策方法:CO₂吸収を増やすには?
- 葉の多い作物を植える(カボチャ、トマト、ピーマン、果樹など)
- 多年草を増やす(ブルーベリー、ハーブ、ミョウガなど)
- 緑肥植物を育てて土壌の炭素貯留を高める(クローバー、マメ科植物など)
2. ヒートアイランド現象を抑える
コンクリートの庭よりも、植物が生い茂る家庭菜園のほうが地表温度が上がりにくく、周囲の気温を下げる効果あり。
これは植物の「蒸散作用」によるもので、特に葉が大きい植物ほど効果が高い。
対策方法:涼しさを生む菜園作り
- ツル性植物を活用する(ゴーヤやキュウリのグリーンカーテンで日陰を作る)
- 背の高い植物を植えて風通しをよくする(トウモロコシ、オクラなど)
- 地面を裸にせず、緑で覆う(マルチングや地面を這う作物を植える)
3. 土壌の炭素貯留を促す
家庭菜園では、落ち葉や刈り草を堆肥化することで土壌に炭素を固定し、CO₂の大気放出を減らすことができる。
また、化学肥料を使わず、有機栽培を行うことで、土壌の炭素貯留能力を向上させることができる。
対策方法:土壌の炭素を増やすには?
- 堆肥や落ち葉を畑に戻す(コンポストを活用する)
- 化学肥料ではなく有機肥料を使う(鶏ふん、牛ふん、米ぬかなど)
- 緑肥を植えて土を活性化させる(ヘアリーベッチ、レンゲなど)
4. 雨水の吸収を促進し、洪水や水不足を防ぐ
家庭菜園の土は水を吸収し、地下に浸透させる働きがある。
これにより、都市部で問題になっている豪雨時の洪水を防ぎ、地下水を涵養(かんよう)することができる。
対策方法:水の浸透を良くするには?
- 雨水タンクを設置し、菜園の水やりに活用
- 透水性の高い畑作りをする(畝を工夫し、水がたまりやすい構造に)
- 水持ちの良い土を作る(腐葉土や堆肥を混ぜて団粒構造にする)

地球温暖化が海にもたらす影響とは
1. 海面上昇
原因
- 気温上昇による氷河や南極・グリーンランドの氷床の融解。
- 海水温が上がると、水が膨張(熱膨張)して体積が増える。
影響
- 沿岸部の浸水や土地の喪失(例:島国ツバルやバングラデシュなど)。
- 塩害による農業被害(海水が地下水や土壌に浸透)。
- 高潮や津波の被害拡大(海面が高いと防波堤を超えやすくなる)。
2. 海水温の上昇
原因
- 大気中の温室効果ガスが増え、海も熱を吸収するため。
影響
- サンゴの白化現象(サンゴが高温ストレスで共生藻を失い、死滅する)。
- 魚の生息域の変化(暖かい水を好む魚が増え、冷水を好む魚が減少)。
- 漁業への影響(特定の魚が減る、漁獲量が変動する)。
- ハリケーン・台風の強大化(温暖な海水がエネルギー源となる)。
3. 海洋酸性化
原因
- 人間の活動で増えたCO₂が海水に溶け、炭酸(H₂CO₃)に変化することで酸性度(pH)が低下。
影響
- 貝やサンゴの殻が溶ける(炭酸カルシウムが作られにくくなる)。
- 食物連鎖への影響(プランクトンの減少が魚介類の減少につながる)。
- 漁業や養殖業への悪影響(牡蠣・ウニ・エビなどが影響を受ける)。
4. 海洋循環の変化
原因
- 気温や降水量の変化により、海流(熱塩循環)が弱まる。
影響
- 気候パターンの乱れ(ヨーロッパが寒冷化する可能性)。
- 深海の酸素不足(海流が止まると酸素が供給されず、魚が生息しにくくなる)。
- プランクトンの減少(海流が栄養を運べなくなる)。
5. 海の生態系への影響
原因
- 温暖化、酸性化、酸素不足などが同時に進行することで、生物の生息環境が急変する。
影響
- 生態系バランスの崩壊(一部の魚種が激減・激増する)。
- クラゲの大量発生(温暖な海を好むクラゲが増え、漁業や発電所の取水口に被害)。
- 絶滅危惧種の増加(ホッキョクグマ、海ガメ、ペンギンなど)。
